k-takahashi's blog

個人雑記用

ゲームシナリオのためのミステリ事典

「ゲームシナリオのための」シリーズ、ファンタジー、SFに続いてはミステリー。
基本用語やお約束が6章110項目に簡潔にまとめられている。
例によって、ゲームのためというよりは広く創作のためのという印象。


「耳にするあれだけれど、実際にはこうなんだよ」みたいな説明も多く(特に、警察系)、TRPGに警察を出すような場合には読んでおくと参考になると思う。そういう意味で、第五章「ガジェット」が特にお薦め。


面白かったのは、「怪盗」、「名探偵」、「見立て」に相当する英語はなかったという説明。また、「トリック」を犯罪隠蔽ギミックの意味で使うのも日本だけらしい。
一応、本誌では "Phantom Thief", "Great Detective", "likening"という語が当てられているけれど、"Phantom Thief"に至っては逆輸入英語に近いらしい。これもまた日本的。


さて、このシリーズ次は何だろうな。
ホラーとか、ミリタリーとか、オカルトとか、結構ネタは多そうだ。