k-takahashi's blog

個人雑記用

コマンド 110号

付録ゲームは時事ネタの『尖閣ショウダウン』。色々と気を使うテーマではあるけれど、昔と違って「政治圧力で発売中止になる」なんてことはないだろう。デザイナーは『アジアン・フリート』の藤原史也氏。
レッド・ドラゴン・ライジング』*1のバリエーションかと思っていたのですが、結構違う点が多い。
しかし、現代戦だから仕方ないとは言え、ルールブック32ページか。どこかでソロプレイしておきたいネタではあるのだけれど。


対応記事は、軍事状況分析、兵器解説、リプレイ、となっている。このリプレイを見ながらソロプレイかなあ。

自衛隊を1940年のフランス軍にしてはならない。(p.19)

というのは、ゲーム雑誌的なフレーズで面白い。また軍事状況部戦記記事中の

武力衝突が発生した場合に日本側が局地的な戦闘に勝利したとしても中国側が停戦を受け入れない限り、中国に停戦を強いるカードをほとんど有しておらず、
(中略)
戦争の終わらせ方は米国や国際世論という他人任せになってしまうことが致命的な問題となっている。

というのも、情勢分析記事なのではあるけれど、ゲームデザインからすると制約になるわけだ。まあ、たいていの現代戦は外部要因で停戦することになるけれど。


一般記事では、鹿内靖氏・中黒靖氏連名の『ゲーム・クルセイダーズ』という最近の北アフリカ戦ゲームのまとめレビューが面白かった。実はゲーム化しにくいテーマをどうデザインしているか、の簡単なまとめになっている。ゲームの範囲(期間)のデザインへの影響という部分だけ切り出して、2ページくらいにまとめることもできそう。


「コマンド士官学校」は、『エル・アラメイン』についてぶっちゃけてしまっているけれど、まあ、これは構わないと思う。

*1:

コマンドマガジン Vol.92(ゲーム付)レッド・ドラゴン・ライジング

コマンドマガジン Vol.92(ゲーム付)レッド・ドラゴン・ライジング