- 作者: 朝松健,ローレル・ハルバニイ,ブライアン・M・サモンズ,グリン・バーラス,エリザベス・ベ,サラ・モネット,アンジェラ・スラッタ,ロバート・ブロック,石神茉莉,小松左京,山野辺若,YOUCHAN,?木桜子,佐竹美保,藤原ヨウコウ,松山ゆう,上院芭郎,槻城ゆう子
- 出版社/メーカー: トライデント・ハウス
- 発売日: 2013
- メディア: 雑誌
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特集はサイバーパンク/SFホラー。元々、SFとホラーは相性が良く、フランケンシュタインにせよ、キングやクーンツにせよ、我らがラヴクラフトにせよ、境界作品は数多い。
そして、それに合わせたのだろうか、井上雅彦氏の選による「センス・オブ・ホラー、ブラッド・オブ・ワンダー」というSF連載企画がスタートした。
黎明期のSF作家を毎回一人づつ選び出して、という編集長の依頼はまことに刺激的で、これはホラー者のための日本SF全集を志向する企画でもある。(p.101)
一回目は小松左京の『海の視線』。そして解説には
<コズミック・ホラー>などというから、ラヴクラフト的な本格的な怪奇譚を期待していたのに、うまうまと本格的なSFを読まされてしまった、と。(p.117)
とあるように、ガッツリSF作品を紹介している。ただ、解説の続きにあるように、最後の視点変化の部分がSFであることによりホラーにもなっている作品でもある。最初にこれを持ってくるのか、と感心。
まあ、年4作では追いつかず、そのうち井上氏選による短編集が出ることを期待。