k-takahashi's blog

個人雑記用

ナイトランド 6号

ナイトランド 6号 (夏2013)

ナイトランド 6号 (夏2013)

ゾンビ特集。冒頭の霜月蒼氏の解説が面白かった。

現代ゾンビ物語を考える上で重要なのは、3「魔力を持たない」ではないかと私は思うのだ。
(中略)
「魔力を持たない等身大のモンスター」であるとはどういうことなのか?
平凡な市民が自力で倒すことができるということである。(p.4)

ゾンビとの戦いを私たちは容易に想像できるのだ。勝利することを妄想できるのだ。ゾンビが相手なら、おれたちだってやろうと思えば勝てそうな気がするから。
歴史上全ての戦いの物語は、選ばれたヒーローの物語だった。しかし現代ゾンビ物語においては、誰もが「モンスターを殺すヒーロー」になれる。平凡な私たちが当事者になれる戦いの物語、ロメロによる現代ゾンビが開いたのはそういう物語だった。(p.5)

収録の短編4つを見てみると、『狩り』(ジョー・R・ランズデール)は圧倒的に人間が優位、『忌まわしき艦影』(デリク・ガン)と『ロンドン死者戦争』(ウィリアム・ミークル)は人間が優位だが数的に対応が難しくなっているシチュエーション、『屍の顔役』(グリン・バーラス&ロン・シフレット)はゾンビも強いが数は少なめ、となっている。