k-takahashi's blog

個人雑記用

神は全てをお見通しである

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ハルコンSFシリーズ 第5回配本は、ピーター・ワッツ氏の未翻訳短編集「神は全てをお見通しである」です。
自由意思は何処まで自由なのか何処まで踏み込めるものなのか認識のあり方を考えさせる『神は全てをお見通しである』。 意思疎通さえ不可能なものを理解していけるのか? 『光差す雲』。 海洋生物学者としての知識を生かしたデビュー作『適者生存』は深海での人類の生き様を描き、オーロラ賞を受賞。後にRifters三部作ともなる初長編『Starfish』に取り込まれた。

神は全てをお見通しである | HAL-CON Japan Site

ということで、今年のハルコンブック。SF大会で入手したもの。
同じ著者の『ブラインドサイト』*1が今年の星雲賞を取っているわけで、ハルコンスタッフの選択眼の良さが光る。


意志や意識を扱った短編が3つ。『適者生存』が1990年のデビュー作、『神は…』が2008年となる。題材の面白さ、素材の料理法などの点から、サークルの読書会とかに向いている作品だと思う。
一人で読んでいるだけだと、「うん、まあ、面白かった」で終わりそう。(語ってこそ糧になる本だと思う。)

*1:

ブラインドサイト〈上〉 (創元SF文庫)

ブラインドサイト〈上〉 (創元SF文庫)