- 出版社/メーカー: ジャパンミリタリーレビュー
- 発売日: 2015/01/10
- メディア: 雑誌
- この商品を含むブログ (1件) を見る
最終目標は日米航空戦力を駆逐(林富士夫)
戦闘機の拡充を解説。まだエンジンに課題があるが、ロシアが117Sエンジンを渡せば解決する可能性がある。
J-20とJ-31の並行開発については、「ハイ・ロー・ミックス」の可能性、海外セールスのために中国空軍が限定機数を取得する可能性などを記している。
中華ミサイルは日本の戦闘機に追いつくか(宮脇俊幸)
現在のミサイルの開発史と現状の解説。2030年代頃に中共が優位に立つ可能性があるという分析。
中国の宇宙軍事開発(野木恵一)
大量のデブリをばらまいて大顰蹙をかったのが2007年。さすがに控えているようだが、謝罪の言葉はないまま。
野木氏は、対艦弾道ミサイルの開発に合わせて、海洋監視衛星への注意を促している。実際、遙感シリーズでは海洋監視衛星向けと見られる実験(三機の衛星を編隊飛行させる実験)を行っている。
人民解放軍の戦闘車両部隊(竹内修)
こちらは陸軍。直接日本への脅威になっていないので話題にならないことが多いが、こちらも軍拡中。
水陸両用機械化歩兵部隊は、台湾や尖閣に近い広州軍区に集中配備されており、しかもここには05式水陸両用戦車や05式水陸両用歩兵戦闘車などの導入が進んでいる。
空軍の空挺部隊にも新装備(03式空挺歩兵戦闘車)の配備が進んでいる。
中国ミサイル駆逐艦の急速な兵力拡充(大塚好古)
16年前には1隻のDDGもなかった中国海軍が、既に14隻に拡大している。能力の高い051C、052C、052Dに絞っても10隻と既に日本より多い。
無人ヴィークル最前線(2)陸戦用ロボットUGV(井上孝司)
陸上用の無人機も、偵察・監視、地雷・IDE対策、物資輸送、攻撃といった開発が進んでいる。
警備や監視、地雷対策などは無人機の有力分野でこれは陸上も変わらない。ただ、場所によっては電波が通りにくい場所で使わなくてはならないので、その対応が必要となる。
色々具体例を紹介しているのだが、地雷処分だとアームを使う際のバランス、無人物資輸送だと攻撃を受けた際の対応、随伴輸送だと移動、攻撃型だとそもそも武装自体、と課題がある。
WORLD・IN・FOCUS(菊池雅之)
日豪関係で色々と紹介。
2012年からは「豪州射撃競技会」に参加。2014年からは「サザン・ジャッカル」という合同訓練も実施している。
海も、2012年の「ヤマサクラ」に豪陸軍が参加。
最近潜水艦の話でオーストラリアの名前をよく耳にするが、防衛協力は徐々に進んでいる。
市ヶ谷レーダーサイト(北郷源太郎)
前半はいいとして、最後に部分で田母神氏をチクリと。
仮にも一国の空軍で最高位を勤めた将軍なのである。本人の判断か党の判断かは知らないが、選挙区選びや戦略戦術等を含めて、もっとましな戦い方をするべきであったと言えよう。(p.147)