- 作者: 澁澤龍彦
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2012/09/20
- メディア: Kindle版
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半世紀以上前のものなので、色々と時代を感じさせる(海外から書籍を取り寄せること自体が珍しい時代)部分が多く、用語も「タロック・カード」とか最近では使わない書き方をしているものが幾つもある。
ただ、そこは澁澤先生、今でも読ませるだけの中身と文章をきちんと用意している。
エピソードとしては、先日読んだ『狂気とバブル』に出てくる魔術関連のエピソードとかぶる部分もあり、この辺が定番だったのは100年前も50年前も同じだったんだな、と。(アルベルツスの雪のエピソードとか)
昭和戦後期のディレッタントとか、こういう雰囲気の話をしたんだろうという参考にすると良いのかな。オカルト知識自体をどうこうしたいなら、さすがにもっと新しい本を読んだ方がいいと思う。