AlphaGoとセドル九段の対局の2局目が終わったところで、こんなコメントが出ていた。
ひとつ気になるのはコウがまだ1つも起こっていない事だ。
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本局では左上でコウになる予想を私はしたが、セドル九段は選択しなかった。
また敗色濃厚の終盤、コウの勝負手があったが打たれなかった。今最強と言われている中国の柯潔九段がこの事を指摘し「もしやコウを打たない秘密契約があるのでは?」とまで言っている。
ことの真偽は分からないが、上記記事でも「さすがにある訳ないが。」と続けている。
ここを読んだとき私が思い出したのが、電王戦の阿久津八段のハメ(昨年4月)。色々あるとは言え、「コンピュータの方が強いのが確定した」と言ってよいイベントだった。
これを受けたというわけではないだろうが、情報処理学会は半年後の昨年秋に
事実上プロジェクトの目的を達成したと判断し,プロジェクトを終了することをここに宣言させていただきます
情報処理学会-コンピュータ将棋プロジェクトの終了宣言
としている。
DeepBlutもカスパロフに勝ったところで、研究は終わりにしている。
なので、私の関心はセドル九段がコウを打つかどうかだった。その上でどう判断するかということも含めて。
で、今日はコウがあったようだが、AlphaGoは順当に勝利。
契約があるからあと2局はやるとして、そのあとどうするだろうか。
イセドル氏は負けたが、人類や囲碁棋士は負けていないです。ぜひ井山6冠との二日制の対局をして欲しい。それが実現しなければ、Alpha碁が勝ったとはいえないでしょうね(日本棋院理事より)。
堀義人 on Twitter: "イセドル氏は負けたが、人類や囲碁棋士は負けていないです。ぜひ井山6冠との二日制の対局をして欲しい。それが実現しなければ、Alpha碁が勝ったとはいえないでしょうね(日本棋院理事より)。 https://t.co/yWXYiziqu5"
とか言っている人もいるけれど、勝手に人類を主語にしないでほしい。ディープマインドチームがセドル九段に勝ったのである。
あと2局。セドル九段が1〜2局勝てる可能性はあると思うが、研究としては一区切りついたのかなと思う。その辺は5局が終わったところでアナウンスがあるのだろう。