k-takahashi's blog

個人雑記用

ニュートン 2016年9月号

特集は異常気象。
温暖化の影響を研究するためのEA(イベント・アトリビューション)という手法(揺らぎを想定して100回とかシミュレーションを繰り返し、パラメータを変えたものでも多数シミュレーションを繰り返す。その差を見る方法)の紹介。
温暖化の影響のメカニズム(北極の氷が減る→偏西風が蛇行する→北極の寒気が日本に流れ込む、とか、海水温が上がる→台風の低気圧で海水が撹拌されても温度が下がらない→台風が巨大化する、など)の解説。
地球温暖化のペースが落ちているというが熱はどこにいったのか?の解説(深海水温が上がっている)。

巨大地震研究の最前線

海底の動きの精密観測が始まり、成果が出始めている。
完全な予報は無理だが、リアルタイムデータ収集が拡大すれば、天気予報の手法を応用して、「地震発生確率が上昇している」といった注意報が出すことが可能になるはずで、やはり観測大事。

写真

キュリオシティの撮影写真や、ハムシの超拡大写真が面白かった。
ムシの拡大写真は苦手な人もいるかもしれないけど、羽虫の場合は構造色のせいもあってメカニカルなイメージ


シビレエイの電気器官で発電機

理研の田中陽博士が、シビレエイを使った発電システムを試作。
発電能力を持つ生物は色々いるが、強い電気を作れるのはデンキウナギ、デンキナマズ、シビレエイの3種のみ。そのうちのシビレエイを使った研究。
通常はごく短期間(100分の1秒とか)に電気を発生するが、化学物質を使うことで1分以上持続させることができた。生体の発電能力を制御するというところが面白い。