k-takahashi's blog

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がん研が作った がんが分かる本

がん研が作ったがんが分かる本 【新装版】-初歩から最先端、そして代替医療まで

がん研が作ったがんが分かる本 【新装版】-初歩から最先端、そして代替医療まで

ロハス」ってところで思いっきり引いたのだけれど、執筆者はがん研の先生達なので購入。
中身はまともです。というか、良い本です。よく整理してあって分かりやすいし、最新情報も豊富。外科手術以外の療法の説明が中心で、抗がん剤や免疫療法の仕組みと副作用の説明も分かりやすい。
代替医療についても

多くは有害無益と覚悟を
どうしても受けたければ表をチェック
四つの原則を守って
(p.220)

ときちんと書いてある。(全否定はしていない。漢方薬は使い方次第だし、温熱療法も出てくる)


医師との付き合い方の注意とか、痛みを我慢するなとか、アドバイスも的確。食事を取ることや歯磨き(口腔衛生)が重要な理由も書いてある。


ただなあ、LOHASのAは "Alternative Healthcare"(代替医療)のAと言われることもあり、個人的な要望を言えば、出版社の名前は変えて欲しいところ。
そのひっかかりのせいもあってか、冒頭の中川健氏の文書の不用意な記述が気になり、「やっぱりこの本ダメなのかも」と一瞬不安になった。
(繰り返しますが、本はまとも。勉強になる良い本です)