- 作者: 伊藤穰一,ジェフ・ハウ,山形浩生
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2017/07/06
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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なお、原題は"WHIPLASH"で、これは「むち打ち症」。急な変化で体が付いていかずに、という感じ。
邦題の9プリンシプルズは、9章構成の各章のタイトルを原則にみたてたもの。
こう書くと「そうなんじゃ?」と感じるかもしれない。あるいは中に書かれている個々のエピソードも面白いものが多い。
が、各章を一つの指針としてそれを実践しようとしたらどうなるかを想像してみると、それが一筋縄ではいかない話なのが分かる。正直なところ、自分や自分の属する組織でこれが実践できるかといったら、多分無理。こういうのを継続的に実行するには、伊藤穣一という天才とメディアラボという場が必要なのだろう。
上手いなと思ってところを一カ所引用。
子供に作文を教えるのは、別に子供達がジャーナリストや小説家になってほしいからじゃない。作文を教えるのは、書くことで学ぶ役に立つからだ。書くのをアイデアの表現に使うのと同じ形で、われわれはコーディングをアイデアの表現に使う。
(No.2634)
プログラムを教える理由。確かにその通りだ。