k-takahashi's blog

個人雑記用

ミラクルエッシャー展

世界最大級のエッシャーコレクションを誇るイスラエル博物館から選りすぐりの約150点を日本初公開。実際にありそうで現実には存在し得ない《相対性》など代表作のほか、初期の作品や木版、直筆のドローイングなどから、エッシャーが唯一無二と評される作品を生み出す過程を、【8つのキーワード】を通じて紐解いていきます。

ミラクル エッシャー展 公式ホームページ | 見どころやチケット情報など

この天気だし、と油断していたら、10時到着で待ち時間30分。しまった。


150点以上という、相当な量。全体を8つのブロックに分けていて、エッシャーの技法、エッシャーのモチーフあたりから紹介し、最後にいわゆる「エッシャーの絵」に繋がる流れになっている。(ところどころ、アクセントが付けてあるから全部最後の方にというわけではない)。混んでいると前半飛ばしたくなるかもしれないが、ここ見ておくと後半が面白くなる。
「科学」(ここでは、「版画画廊」「混沌と秩序」がよい)、「聖書」(なぜか天地創造の4日目がない。あと面白いのは1〜2日目)、「風景」(イタリアの風景中心。「アマルフィ海岸」「静物と街路」)、「人物」(自画像も含む。イメージ結構違っているのが面白い)、「広告」(年賀状とか)、「技法」(「扇形動物」はプラナリアというかイカ。このモチーフはトカゲになっていくのだが)、と続く。ここまではモチーフや版画の技法が中心。
そして、「反射」(「球面鏡のある静物」)で世界の見え方が違ってくるところを取り込み、最後の「錯視」。


「錯視」のコーナーに来ると、見ていると面白いのと疲れるのとが同時にくる感じ。普通エッシャーで期待するような絵はだいたいここ。
ラストの「メタモルフォーゼII」があって、現物ならではの質感と色合い、そして「長さ」が楽しめる。


幾何学的な観点からの解説は先月号のニュートンにもあった。エッシャーの絵は版画(線画)なので印刷物とそれほど印象が違うのかなあと思っていたが、違ってました。エッシャー好きなら見た方がよい。


比較的小さい作品が多いのと、例によって音声ガイドで人が溜まるのとがあって、結構時間がかかった。
物販はノートと付箋を入手。