k-takahashi's blog

個人雑記用

ネイチャー誌、サイエンス誌の9割は嘘

は? と思うだろうが、本庶佑先生のインタビューとして載せられた記事である。


インタビュー自体に改竄がないという前提だが、

よくマスコミの人は「ネイチャー、サイエンスに出ているからどうだ」という話をされるけども、僕はいつも「ネイチャー、サイエンスに出ているものの9割は嘘で、10年経ったら残って1割だ」と言っていますし、大体そうだと思っています。
まず、論文とか書いてあることを信じない。自分の目で確信ができるまでやる。それが僕のサイエンスに対する基本的なやり方。
つまり、自分の頭で考えて、納得できるまでやるということです。

「ネイチャー誌、サイエンス誌の9割は嘘」 ノーベル賞の本庶佑氏は説く、常識を疑う大切さを(BuzzFeed Japan) - Yahoo!ニュース

と言った、と。
もちろん、意味は「論文になったからといって正しいわけではない。きちんと確認しよう」ということである。先生の発言の「嘘」は「間違い」という意味。普通に科学に興味のある人なら、論文の内容が後から否定されることなんていくらでもあることは知っている。仮説を立てて検証して、さらに検証して、なんてのは科学の普通のプロセス。


ただ、免疫療法というニセ科学のタネにされやすい分野なので慎重な発言をして欲しいなとは思っていた。なので、この発言はちょっとまずい。案の定、「吉川慧」という記者に切り貼りされてこういうタイトルになってしまった。


まともな記者なら、前橋レポートなりウェイクフィールド論文なりHPV薬害論文なりSTAP論文なりで補足できるんだろうけどね。