実は見ていなかったのに気がついて今さらながら鑑賞。よくできてるなあ。
古典的名作で今さら紹介もなにもないと思うので興味深かったところを自分用メモ。
- 捜査情報がずぶずぶ漏れていて、当時はこれで大丈夫だったんだなあ。脅迫の内容とか子供に聞かせてしまったり、誘拐事件自体を敵対者にリークする連中がいたりする。
- 奥さんが和装だったり、洋装だったりする。街中にも結構和装の人がいる。あとお屋敷にはお手伝いさんが一杯。その割にはセキュリティはルーズ。
- 後半の麻薬取引のシーン。胸にカーネーションを刺すなんてシーンがある。ダンスホールみたいなところで、米兵がいたりするんだけれど、踊り方がゴーゴーっぽいのに曲は全然違う。1963年の映画だからまだゴーゴーはないのか。このダンスホールやあとの黄金町のシーンに結構ハングルが出てきたのもちょっと面白い。
- この黄金町のシーン、もろにスラム街。多少は演出もあるんだろうが、昭和30年代だとまだまだこれがリアルだったのか。ちなみに、連れ込み宿の「御休息」が100円。
- 有名なパートカラーのピンクの煙や厚さ7センチの鞄を窓から投げ出すシーンなんかも
- 鉄オタが元気に鉄オタするシーンがあって苦笑。こういうところは変わらない
- 捜査本部長が新聞記者に情報リーク&偽情報の報道を依頼、というシーンがあるのだが、本部長が志村喬なもんでゴジラを連想してしまってなあ。(説明自体は捜査主任の人がやっている)