D&Dの定番ネタに「戸板の下のキャリオンクローラー」というのがある。かなりの数のプレイヤーが遊んでいるエピソードで、自分はどうだった、誰それさんはこうだった、というトピックになる。
映画やマンガと異なるのは、具体的なディテールや展開は個々に異なるところ。同じものだが、プレイヤーそれぞれで異なる体験になっているもので、最近の流行で言えば「ナラティブ」っぽいものとなる。
前世紀から遊んでいるような古参だと、上記の「戸板の下のキャリオンクローラー」とかトラベラーのミスリル(未開惑星の探検)とか、クトゥルフの「悪霊の家」や「黄昏の天使」あたりだろうか。「TORG」だと重要シナリオは多くの人達が遊んでいたのこういう話はしやすかった。それなりに色々なことが起こりえて(ある程度広がりのある)、でも記憶に残るようなエピソードが発生するシナリオでないといけないので、ただ遊ばれているというだけではこの条件を満たせない(本体附属シナリオというだけでは該当しない)。
上述の通り「似て非なる、個別の体験」なので、リプレイ本やラノベ、動画系で同じものを見た(読んだ)とは異なる。最近のシステムだと、どういうのがあるんだろう? ストーリー系ボードゲームはどうなんだろう?