k-takahashi's blog

個人雑記用

るるいえあんてぃーく

 イベントなどでみなさんとお会いすると『クトゥルフ神話TRPG』は遊びたいんだけど、なかなかキーパーをしてくれる人がいない。もしくは、他のプレイヤーがキーパーをしてくれないので、なかなかプレイヤーとして遊べないなんて声をよく聞きます。
 それはいろいろと理由があるのでしょうが、『クトゥルフ神話TRPG』のシナリオが作りづらいと思われているのも要因の一つでしょう。
 そこで、今回のキャンペーンでは、そのへんも意識して、内容の軽いシナリオを遊んでみました。
 ホラーに適したテーマを選んで、そこにコズミックホラー的なアイデアを一つ織り込んで、<正気度>ロールをするシーンを、そうですねぇ、最低でも三つぐらい用意しておけば、『クトゥルフ神話TRPG』のシナリオなんて簡単にできてしまうものです。
(おわりに、より)

ということで、「あなたもキーパーしませんか」という目的で書かれたリプレイ本。そうそう、こういうリプレイってきちんと提供しないと駄目だと思う。
 そういう意味で、「ワンポイント」ガイドがちょくちょく載っているのもよい。ここだけ拾い読みしても、マスターガイドっぽく読めると思う。
 あと、ホラーのお約束的展開に対してプレイヤーとしてどう対応するのかという指針にもなっているので、初プレイ前にマスター・プレイヤーで読んでおくと事故が減るのではないだろうか。シナリオでは少々やりすぎな設定をプレイヤーの反応を見ながらその場で修正する(p.140)ところとか、「こういう風にすりあわせる」という合意をしておくとよいと思う。


 あとは幾つか、備忘録代わりに。

  • 辰巳源五郎のキャラシートで、「89%」が5つ並んでいて苦笑。やっぱりやるよね。
  • (第一話終了後の反省会で)○○が登場して煮詰まったところでもう少し押しができなかったかという話題。NPCを動かした方がという意見も出ていたが、これ難しいですよね。色々悩むのも面白さの一部だし。
  • 「狂人の洞察力」について。

ちょっとずるいやりかたですが、プレイヤー知識ではわかっていることも、この狂人の洞察力を利用して、うまく探索者の行動に反映させることだってできます。例えば武器が聞かないとわかっているクリーチャーに遭遇した場合に「こいつは不死身だぁ!」と叫んで戦闘を回避するとか、へりくつをつけて相手の弱点を指摘するとか、使い方はプレイヤーのアイデア次第です。
 もちろんキーパーが認めてくれなければいけませんけど、狂気に陥った探索者にはキーパーもたいてい優しくしてくれるものですから、案外と無茶なことをいっても笑って許してくれるものです。(p.155)

狂気の陥ったPCが出たときの対応とか、このリプレイは結構参考になりました。