- 作者: 大山のぶ代
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2006/05/26
- メディア: 単行本
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大山のぶ代がドラえもん声優時代26年間を中心に綴ったエッセイ。基本的には「いい話だねえ」というもの。多分、昔からのドラファンの人は聞いたことのある話がほとんどだと思う。
資料的には、昔の大山氏の写真が中々面白い。モデル時代の写真とか結構格好いいですが、性格きつそうにも見える。^^;
ブーフーウーの収録風景の写真もあり、これなんかは歌のお姉さんという雰囲気。(もっとも、アイドル然とした黒柳徹子も凄いが。)
本文は、基本的に回顧録というかエッセイなのだが、まず「あの子」という表現が目を引く。大山氏がドラえもんを指すときの言い回しなのだが、まあ、この言葉が全てを表していると言える。
去年の週刊文春に、ドラえもんの声優交代の理由は大山のぶ代と小原乃梨子との不和が原因だ、とか書かれていて、「その証拠に収録の時も二人は近づこうとしない」とかあったそうだ。
で、それを知って知らずか(知らないはずないが)、
まず、マイクの前の立ち方ですが、三本くらい立っているマイクロフォンの、一番左側のマイクの前にのび太くん、真ん中のマイクにしずかちゃんか、ジャイアン・スネ夫。一番右側にドラえもんが立ちます。
なぜこうなったかというと、のび太くんとドラえもんはいつも二人で会話することが多いからです。仲がよいときもけんかするときも、二人一緒が多いため、一本のマイクで録っていると、どうしてもぶつかり合ってやりにくいので、右と左に一本ずつのマイクを使うようになったのです。(p.87)
だそうです。