k-takahashi's blog

個人雑記用

笑う食卓

笑う食卓―面白南極料理人 (新潮文庫)

笑う食卓―面白南極料理人 (新潮文庫)

 南極料理人こと西村淳氏の著作。前作の「南極面白料理人」が越冬隊エピソードを中心にしていたのに対し、本作の方は、より料理に重点を置いており、レシピがきちんと全部載っているところが異なっている。
 とは言うものの、やはりエピソードが面白いところに違いはない。

 どうしようもない食材をなんとか工夫して食べられるようにするかと思えば、高級すぎる食材(伊勢エビ)をなんとか気持ちよく食べて貰うために工夫を凝らしたり。相変わらず読んでいて笑いがこみ上げてくる。


 ところで、正体不明の食材らしきものを見つけた南極料理人。これは何だと悩むシーンが出てくる。(p.175から)

 どう見えたかたというと、色あせたかりん糖、ひげの落ちた小さなたわし、ミニサイズのヘチマ、怪しげな木の根っこ、わらじ虫、カラカラに乾いた大腿骨、毛の生えたキャッチャーミット、雪男の頭皮など。臭いは食べ物らしいのだがどう見ても堅気?の食物には見えなかった。


 京大監修手打ち麺の章も爆笑もの。