- 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
- 発売日: 2006/07/19
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製作は1987年で今から20年前。当時はまだ冷戦中だったので、ミンスクやバジャーがうろちょろしているというところが懐かしい。懐かしいと言えば、細かい描写も懐かしく、巨大な携帯電話を持っているのは特殊な職業の一部の人達だけだったり、メーカーの研究所のパソコンが1台しかなかったり、それがFMβだったり、5インチのフロッピーが出てきたり、出力がドットプリンターやプロッタだったり。あげくのはてに主人公がマシンルームの前の端末で一生懸命分析を行ったり。そういうところを見るのは楽しい。
途中から原作とは離れていく。2時間の映画で群像劇を描くのは難しいという判断からの変更だろう。可能であれば、半年くらいのテレビシリーズで扱うとちょうど良いネタだと思う。そもそも遷都論をベースにしたPF(PoliticalFiction)という位置づけでもあるし、国際政治との関係もあり、それなりのボリュームが無いと消化できない。
ただ、これを舞台を現代に移してドラマ化したら、特亜をどうしようという問題が出てきてしまうわけで、ま、無理でしょう。
映画としては取り立てて言うべきほどのことはない。悪いとは言わないが、何しろ古いし短いので。
上述したような懐古趣味的楽しみのためならよいかな。