k-takahashi's blog

個人雑記用

ゲームジャーナル 23号

 付録ゲームは「信長戦記 姉川の戦い&長篠合戦」。デザイナーズノートにあるように、長篠の勝利条件が当然問題となる。本作では、武田側の勝利得点を、馬防柵破壊に勝利得点を振り分け(一列目が1点、2列目が4点、3列目は1か所毎に1点)て攻撃を促すようになっている。システム全体としては鉄砲隊の射撃で武田軍が倒れる、というイメージの再現を目指しているようだ。全体の流れは「士気ルール」でコントロールされている。結局、「武田軍の攻撃」、「射撃による損害」、「士気低下」、「攻撃頓挫」、「織田軍の総攻撃」、「武田軍壊滅」、という流れになる。
 面白かったのはリプレイ記事。どちらも判断ミスが敗北に繋がるタイプのプレイになっていた。結果が極端に走るゲームのリプレイというのは、こういう方針がよいのかもしれない。


 デザイン序論は、カードリブンシステム論の続き。今回は「物語性」というキーワードを投入している。カードドリブンが物語性を中心においた再構成に向いているのだとすれば、ゲーム歴史上に数多く存在する、「原作付き」で「訳の分からない展開をする」ゲームは、カードドリブンでリメイクすればうまく機能するということになるのだろうか? なんか、そんな気もしてきた。


 「土曜日の夜7時は、月の女神に礼拝すべし」は、確かに当時の雰囲気にそういうのを呼び起こす勢いがあったな、と懐かしさを感じてみたり。(土曜日の夜7時になると、ぞろぞろと礼拝に出かけていくプレイヤーって珍しくなかった。)