k-takahashi's blog

個人雑記用

ニュートン2008年1月号

Newton (ニュートン) 2008年 01月号 [雑誌]

Newton (ニュートン) 2008年 01月号 [雑誌]

 特集は「次元とは何か?」
 まず、自分がきちんと理解できていなかったのが「4次元時空」と「4次元空間」の違い。要は時間を含むかどうかの違いなのだが、高次元物理を扱う場合は意味が違ってくるのできちんと区別しなくてはならない。ちなみに、相対論では「重力の作用は、3次元空間の曲がりと時間の遅れである」という言い方になる。
 さて、相対論発表後にテオドール・カルツァという学者が、4次元空間においても相対論が成り立ち、しかもそれはマクスウェル方程式であることを発見する。この調子で、次元を増やしていけば統一論ができるのではないかという発想が広がったのだそうだ。そして、現在では、11次元だの超紐だのというなんだか訳の分からない話になっているのだ。
 高次元の方は極めて小さいとされているわけだが、その理由は「万有引力が逆二乗則に従っている」という観測事実があるから。高次元と逆二乗則の観測とを両立させるための一つの方法が「高次元は小さい」というもの。この非常に小さい部分が実験に引っかかるのではないかというのが現在の話題とのこと。
 なお、記事の後半では、一般向けにも美人学者として名高いリサ・ランドール博士のインタビューが載っている。しかし、博士の説の概要を読んでいると、イーガンの小説でも読んでいる気分になってくるよ。


 もう一つ面白かった記事が頭痛。閃輝暗点という症状があり、目の前に水晶上のギザギザ模様が現れ、これが偏頭痛の前兆になることがある、と書かれている。実は私はたまにこの閃輝暗点が現れるのだが、別に頭痛を起こすことはない。ただ視界が大幅に制限されるため、しばらく仕事とかはできなくなるのだが。てっきり疲れ目の症状だと思っていたのだが、脳の血流低下にともなう頭痛の一種なのだそうだ。ふうむ。