- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2009/01/24
- メディア: 雑誌
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しかし、「暗黒」整数とはなかなか巧妙なネーミング。ルミナスの対であると同時に、数学的仕掛けも暗示するわけだし。
もう一つの特集がマイクル・クライトンの追悼特集。ハヤカワにとって重要な作家だったということもあるけれど、それ以上に、3編の追悼エッセイ(酒井昭伸、瀬名秀明、巽孝之)がいずれも興味深い。
最新テクノロジーを分かりやすく取り入れたベストセラー作家、と済ませてしまうのは間違っていると三氏三様の言い方で語っている。
「NEXT」で描かれた遺伝子研究、「恐怖の存在」で描かれた地球温暖化研究。両作品をうわべだけで捉えてはダメなわけです。そして、こういうのを書いてしまうところが、単なるベストセラー作家で済ませられないことの現れでもある、と。