k-takahashi's blog

個人雑記用

「中国の人権」無視した米国務長官

つまり西側諸国は、中国の近代化が中国の民主化をもたらすという可能性に賭けたのだ。だが、北京オリンピックの開催された2008年に、西側諸国はその賭けに負けたことを、思い知らされることとなった。

 まずオリンピックに合わせるようにして、チベットでも新疆ウイグル自治区でも、大弾圧が行われ、私服警官が取材に訪れた記者に暴行を働いた。国民の健康、生命に重大な影響をもたらしかねなかった「毒入り」ミルク事件の報道が、検閲の対象となった。

http://www.business-i.jp/news/bb-page/news/200903170011a.nwc

中国が西側諸国の重大な関心事項である人権問題を、平気で踏みにじっているのには、理由がある。現在の米中関係は1970〜80年代の逆となっているのだ。70、80年代にはアメリカが経済的な優位に立って、中国から譲歩を引き出していた。

 だが、資金面で優越的な立場にあるのは、今や中国であり、アメリカは次々と、ぶざまに譲歩せざるを得なくなっている。特に現在の経済危機のせいで、アメリカは中国に頭が上がらなくなってしまった。中国に国債を買い続けてもらわないと、さらなる危機に突入してしまうのである。

http://www.business-i.jp/news/bb-page/news/200903170011a.nwc

 中国に金を渡せば、間接的にチベット弾圧に手を貸すことになる。もちろん、世界は間接的にあらゆるものにつながっており、私がちょっとしたエントリーを書くことも間接的にチベット弾圧につながっている。しかし、ものには程度の差がある、ということ。