時間があったので、そのままお台場に移動。
駅を降りて、道路を歩いて行くと、あちこちに看板やらポスターやらがあって「ガンダムはあっち」と書いてある。
公園の入り口を入って２，３分歩くと確かにいましたよ、ガンダム。確かに目の前にあるのに、なんというか、まったくリアリティがない。例えて言えば、かぐやが送ってきた月面の映像と同じくらいリアリティがない。正面から見ると、胸部のトリコロールがさらにリアリティの無さを強調する。ものすごく不思議。
木立の向こうにちょこっとガンダムの頭部が見えるあたりは、ぐっと来るものがあります。ビルと一緒に見ると、なんとなくパトレイバーを思わせる部分も。
実際に展示場に来ると、高さ１８メートルの像が立っている。普通にコースに沿っていくと、まず背面が見える。近づいていくと機体のあちこちに文字が書かれている。ディテールもなかなか良くできている。
東大寺の大仏が１６メートルなので、高さはだいたいあの感じになる。
絵やお話しの中にしか存在しなかったものが、目の前にあるという感覚は、初めて大仏を目の当たりにした昔の人の感覚に通じるのだろう。
ギミックとしては、ライトが点いて、首がちょっと動いて、スチームを噴く程度。改造ガンプラでももう少し気の利いたことはするだろうが、なにしろ１／１。
目の前に存在するにもかかわらず、圧倒的な非リアリティ感。これはまさにＳＦ体験。写真で見ると、そうでもないかもしれないが、目の当たりにするとなかなか強烈な感覚である。
海外でこの写真を見たオタクの皆さんは「カメラマンの腕がいいなあ」くらいに思っているだろう。彼等が日本にやってきて、現物をみたときにどれほど「あきれ果てるか」を想像すると実に反応が楽しみだ。
もちろん、お盆に全国から有明に集結する同志諸君にも、コミケット参加時間を削ってでも鑑賞に行くことをお薦めする。
どう見ても、おもちゃかCGにしか見えない。18メートルもあるのに。
