ニュートン 2009年12月号

Newton (ニュートン) 2009年 12月号 [雑誌]

　特集は円周率。球の体積や表面積の求め方を丁寧に解説しているところが興味深かった。本格的な微積分を使えないという制限があるなかでの説明なので。
一つ知らなかった話題があって、πの値についてのところ。πの値は無限に続くから、各数の出現確率が等しいならばあらゆる数列がπに含まれることになる。たとえば、「００００００００００００」というのは、小数点以下1兆7555億2412万9973桁目から12桁のところに存在している。ところが、このランダム性は数学的には証明できていないのだそうだ。

　短信記事では、ALMAの第1号アンテナ設置工事の様子が載っていた。本当に周囲に何もないのが分かる。

　他にインフルエンザワクチンの解説（作り方、副作用が発生する理由、など。生ワクチンは病原体が病原性を持つように変異してしまう可能性があること。）とか、HTVのでかくて綺麗な写真とか、相同組換えはRNでは起こらずDNAでしか起こらないとか。