k-takahashi's blog

個人雑記用

「スパコン世界一」を否定

政府の行政刷新会議の13日の仕分け作業は、次世代スーパーコンピューターの開発予算に事実上の「ノー」を突きつけた。議論の方向性を決定づけたのは「(コンピューター性能で)世界一を目指す理由は何か。2位ではだめなのか」という仕分け人の発言。結局、「科学技術立国日本」を否定しかねない結論が導かれ、文科省幹部は「日本の科学技術振興政策は終わった」と吐き捨てた。

http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/091113/stt0911131914010-n1.htm

 例の京速スーパーコンプロジェクトについては、中止もやむなしとは思っていた。だから、日中コーヒー片手にニュースサイトを見ていたときには、「残念だが、しょうがないない」と。


 ところが、そんなレベルではなかったのが分かったのは、帰宅して記事を読んだとき。サンケイの切り貼りという可能性もあるから、本当は議事録を読まないといけないのではあるが、

「(コンピューター性能で)世界一を目指す理由は何か。2位ではだめなのか」
「一時的にトップを取る意味はどれくらいあるか」(泉健太内閣府政務官
「一番だから良いわけではない」(金田康正東大院教授)
「ハードで世界一になればソフトにも波及というが分野で違う」(松井孝典・千葉工業大惑星探査研究センター所長)

「現方針でトップが狙えるのか」とか「投資効率が」とか「目指すべき世界一はそっちではない」とかの意見だと思っていたが、思わず頭を抱えた。基準とかビジョンとか全然語ってないのか。


 今、大学で勉強している工学部の学生さんは、海外に仕事を探した方がいいと思う。この作業を「文化大革命」と称した大臣先生がいるそうで、だとすると紅衛兵が上山下郷運動を唱え出すのも時間の問題だから。本当に優秀な若い人の貴重な時間を、こんなことで無駄にするのは人類にとっての損失。