クトゥルフ神話TRPG クトゥルフ2010 (ログインテーブルトークRPGシリーズ)
- 作者: 坂本雅之,内山靖二郎,坂東真紅郎,他
- 出版社/メーカー: エンターブレイン
- 発売日: 2010/02/27
- メディア: 大型本
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内容はロール&ロール誌の連載に載せた記事を拡充したもので、さらにシナリオが3本付けられている。例によって戦闘ルールがまた微妙に違っている(クトゥルフRPGの戦闘ルールはサプリメント毎に内容が異なっていることが多い。まあ、PCに有利なように好きに選べばプレイにはあまり支障ないですが)。
技能とか職業とか武器データとか、こういうのはまとまっていると便利なので、プレイしている人は買いでよいかと。
年少者作成ルールは、6歳時点での特性値を決めて、そのあとは1年に1回ずつダイスロールをして特性値や技能を増やしていくタイプ。どちらかというとお遊びルールと言ってよいかな。別掲のオプショナル成長ルール(シナリオ間成長ルール)と、好きな方を選んで使えばよいと思います。
巻末のDNA論考と解剖所見は、どちらも深きものに関わる疑似報告書。プレイに使えるかどうかは微妙ですが、こういうお遊びはクトゥルフっぽくて好きです。
頸部
帯状筋と大血管を含む首の軟組織を検査したところ、長さおよそ約1.6インチ(4cm)の左右に開いた穴が明らかになった。穴は同様の長さの皮膚弁で保護されている。穴から管が伸びており、喉頭蓋のすぐ上に空いた小さな穴で気管に繋がっている。さらに5枚に分かれた白い非常に血管の発達した膜が穴と平行して存在している。探査針は容易に膜の間に差し込むことができ、管を通して気管にまで達した。首の筋組織と血管は管の影響を受けていない。皮膚弁の筋肉はよく発達しており、開口部を閉じることが可能であることを示し、さらに穴と膜への接続部周辺の筋肉も発達している。また、括約筋もこれらの穴と気管の間の連結点で顕著である。舌骨と喉頭に異常はない。舌は正常である。(p.151)
時事性
一つ謎なのが、資料編の最後の年表。なぜか2004年〜5年あたりまでしか書かれておらず、スマトラ沖大地震、四川大地震、冥王星問題、チベット問題、マイケル・ジャクソン死去、インフルエンザ騒動などの当然触れていてしかるべき内容が書かれていない。
また、付属シナリオも今ひとつ時事性が低く、ちょっと不満。
内山靖二郎氏による序文は、今風で良い感じなのに。
付属シナリオ
上述の通り、どうせならもっとベタに時事ネタ風にしてしまった方が良かったと思っているが、ネタバレ無しで簡単に感想を。