- 出版社/メーカー: ジャパンミリタリーレビュー
- 発売日: 2010/12/10
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冒頭記事が、北朝鮮の延坪島砲撃事件の分析。黒井氏の分析では、金正恩の「軍事的天才」を宣伝するためのもので対米交渉目的ではないだろうということ。核実験設備の件も駆け引きとかではなく、純粋に軍事案件ということらしい。
多田智彦氏がEURONAVAL2010のレポートを寄せており、その中に "Roving Bat"というちょっと面白いものが紹介されていた。1m×1m×0.5mという座布団型の水中ロボットなのだが、「水中推進用のプロペラの他に、キャタピラーを備えている」のだ。船体側面に張り付いてキャタピラーで異動し、点検業務を行えるというもの。探したら動画があった。
「モサド対ハマス、武器密輸攻防戦を追う」(鈴木基也)は、ガザへの武器密輸の紹介。そのまま現代もののシナリオにでも使えそうな記事。イランの金で操られるガザ住民が一番の被害者ではあるんだけれど。
黒井氏の記事がもう一つあり、「外事警察内部資料ネット流出事件と日本のテロ対策」がそれ。尖閣ビデオ事件に隠れてしまった感があるが、こっちは犯人が捕まっていない。わざわざ流出を公開した意味もよくわからない状況。幸か不幸か資料はイスラムテロ対策という緊急性の薄いものだったが、深刻な事態なことに違いは無い。
黒井氏は、この流出資料から分かる「日本のテロ対策」についても簡単に紹介している。
- 国際テロリズム緊急展開班が用意されている
- 外事警察は、ホテルやレンタカー会社、銀行などとは密接に協力する体制ができているが、電話やネットの入手はほとんどできておらず、対応が遅れている
- テロリスト容疑者と思われる入国者のチェックや在日イスラム系外国人の調査などに忙殺されている。しかも、どうでもいいような情報タレコミが多い。
など。