k-takahashi's blog

個人雑記用

ニュートン 2011年03月号

Newton (ニュートン) 2011年 03月号 [雑誌]

Newton (ニュートン) 2011年 03月号 [雑誌]

特集はレアメタルレアアース。「何に使われているのか」「レアとはどういうことか」などを丁寧に説明している。
まず代表的な5種(リチウム、白金、ネオジム、ジスプロシウム、インジウム)について、何に使われているのか、どこから算出するのか、埋蔵量や価格はどうなのか、を4ページずつ説明している。いずれも偏在しており、価格が急騰していることが示されている。
レアの意味については、「地殻中の存在量が少ない」「まとまって産出しない」「取り出すのに手間や時間がかかる」の3つを示している。(チタンなんかは3番目)
原子構造なんかを交えながらの丁寧な説明がニュートンらしい。
最後は、代替研究の説明とレアメタル写真集。


短信で面白いと思ったのが「熱帯雨林は温暖化に強い?」説。スミソニアン熱帯研究所のジャラミーロ博士らがサイエンスに発表した論文によれば、今から約5630万年前の地層を調べたところ、平均気温が5度上昇したにもかかわらず、熱帯雨林は維持されていたのだそうだ。


ストレスについての解説記事では、ストレスで胃が荒れるしくみが解説されていた。
ストレスに直面すると交感神経が活性化し、副腎皮質からコルチゾールが放出される。交感神経が活性化すると胃の活動が抑制される(つまり粘膜の保護機能が低下する)。一方コルチゾールによって胃酸の分泌が活性化し、粘膜保護機能が抑制される。これらの複合作用によって胃がやられるわけだ。
このコルチゾールを測定することでストレスを測定するなんて話も進んでいるらしい。