k-takahashi's blog

個人雑記用

ゲームリンク 9号

Game Link Vol.9

Game Link Vol.9

 特集は「パーティゲーム」。Dixitを典型例とする遊びやすさ(最初のプレイの時の敷居の低さのこと)を重視した一連のゲームのことで、その分類や主要デザイナー紹介などが掲載されている。

ただ、私が一番面白いと思ったのは、小野卓也氏の「ドイツ年間エキスパートゲーム大賞」の記事。ファミリー路線に舵を切ったドイツゲーム大賞は、重量級ゲームを「ノミネート」することで対応してきた。そして、

なぜ値段はどんどん高くなるのにシンプルになっていくのか。なぜクラウス・トイバーが真の新作を何一つ発表しないのか。なぜリメイクと拡張ばかりなのか。なぜライナー・クニツィアは全く年間ゲーム大賞を受賞しないのか。(p.21)

といった反省を踏まえ、ファミリー路線の次を示すような賞を設立したのだそうだ。
「良い賞とはどんなものか」、「遊ぶ人にも作る側にもメリットを出すためにはどうすべきか」、といったことを真剣に考えている様子が伝わる記事だった。