- 作者: 桜井政博
- 出版社/メーカー: エンターブレイン
- 発売日: 2012/04/02
- メディア: 単行本
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あとは、選び方のためかもしれないが、売れ行きや評判が今一つだったゲームのフォローが目立つ。そして、その書き方が的確なのが良いです。色々不満を抱えている様子もチラホラうかがえるのも興味深い。遊ぶ側からと言っても、作る人が遊んでいるわけです。
いくつか抜き書き
不便なこともそのうち慣れる。これは開発者も同じ事だからこそ、親切な仕様を極めるのはむずかしいのですよね。(p.51)
シリーズを重ねる毎に親切になっていくのはなぜかということから。もちろん、市場が広がるからというのも大きいけれど、市場からフィードバックが有効のようだ。
展示会の説明員の人にインタビューするとよい、といったアイディアも書かれていた。
『戦場の絆』は、最初は買う気が起こらなかったということから生じる疑問
(中略)
実際にはすごく楽しめるポテンシャルが存在したわけですよ。それをわざわざ見逃していたことってどうなの? と。
(p.70)
「満腹のカベ」という言い方をしているが、どうやってユーザに良いものを知って貰うかということについての言葉。
記事中では、結局、金かけて宣伝だというような結論になっているけれど。
難易度が高くなっていけばいくほど、ゲームに対する手応えや緊張感は増えるけれど、プレイヤーの自由度は低くなっていくわけです。
逆に、難易度が低ければいろいろなワザを試せて遊びの幅が広がるけれど、敵の存在感やゲーム性そのものは低くなっていくという。(p.111)
難易度をどこにあわせるのかという話。もちろん、例外はいくらでもあるし、難易度の付け方だって一様では無い(俺屍の難易度設定とか)けれど。
一つの方法論がマルチプレイヤーなんだろう。