k-takahashi's blog

個人雑記用

桜井政博のゲームを作って思うこと 〜ゲームディレクターとは

桜井政博のゲームを作って思うこと (ファミ通BOOKS)

桜井政博のゲームを作って思うこと (ファミ通BOOKS)

桜井氏がファミ通に掲載したコラムからの選集。こちらはストレートにゲームディレクター的な立場からの内容が選ばれている。
どういう仕事をしているかなど結構具体的で興味深いので、「ディレクターというお仕事」というあたりに興味のある人にお奨め。(但し、経歴から分かるように非常に恵まれた環境での仕事が多いので、そういう意味ではちょっと偏った見方ではある。)


同じく、2008年〜2010年なので、ソシャゲ関連はほとんどなし。但し、「マスを狙うべきか?」の議論がソシャゲ興隆のため、意味合いが変わってきているなとは思った。


いくつか抜き書き

おもしろそうだけど、やってみたらそうではなかったというゲームが、いちばん勉強になります。(p.91)

なるほどと思った台詞。「面白いのに気付かなかった」という問題と対になる。
これ、自分の仕事でも言えるな。

定食を食べに行ったとき、その食材を作ったと言うことでトラクターのチラシを横から突っ込まれたら、さすがに良い気分はしないでしょう。(p.102)

ドラクエを起動したときにcodecの会社のロゴが出る件。たしかに、これをプレイヤーに見せても意味ない。一方で、違法コピー警告とかも普通のユーザに意味は無いわけで、線引きは意外と難しいかもしれない。


原始的な快感をなるべくストレートにゲームに繋げたとき、何が生まれるのだろう? と思うこともあるのです。あまり自由にならないものですけどね。(p.110)

なにやら桝田省治的なコメントだけれども、ここでは「倒した敵を食材にして食べてしまう」という話題。倫理規定だの何だの大変らいし、と書くとまたも桝田省治的だな。