- 作者: 朝松健・森瀬繚・朱鷺田祐介・立原透耶・鷲巣義明・マット・カーペンター他
- 出版社/メーカー: トライデント・ハウス
- 発売日: 2012
- メディア: 雑誌
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創刊の辞には、こんな記載がある。
しかし、二十一世紀に入ってからの日本は、こうした英米ホラーの深化と進化をあたかも世界にはスティーヴン・キングとディーン・クーンツ以外存在しないかのごとく等閑視してきた。
(中略)
高品質のホラーを、ホラーを愛する読者氏へ提供し続けること。そうして海外と日本との断絶を解消し、海外と日本国内で、よりホラーを深化させ進化させる優れた才能を発見し、育て、内外に紹介すること。それこそがナイトランドの使命であり、トライデノト・ハウスの理念である。
ということで、ここ数年に発表された未紹介短編が5作掲載されていたり、海外事情の紹介があったり、あと英米系ではないけれどアジアのホラー(今回は、台湾のYA小説)紹介があったりする。
掲載作品は、他にハワード、キャンベルとあり全体のバランスも良いと思う。
個人的なお気に入りは、『ダイヤー神父の手紙』(レイフ・マグレガー)かな。『ウェストという男』(グリン・バーラス&ロン・シフレット)は、タイトルから分かるように例の話を別の視点から切り出し、パルプ風に仕上げた一作。面白かった。
あと、朱鷺田氏が、関連ゲーム周辺ということで、4ページの記事を載せています。TRPG、マンション・オブ・マッドネス、アーカム・ホラー、インスマスエスケープなどが写真入りで扱われています。