k-takahashi's blog

個人雑記用

ウォーゲーム日本史 13号 西南戦争

表紙は西郷隆盛、よりも大きく村田岩熊が描かれています。


西南戦争自体はGJ誌の34号にも扱われており、もちろんスケールが一回り違うのですが、アプローチについても異なっており、そこはデザイナーズノートに書かれていた。

コンパクトであるがゆえ、下記2点が気になりました。
1.熊本城問題:薩軍側は熊本城を奪取するとサドンデス勝利を得る。史実において薩軍側が城への強襲を躊躇したように、熊本城を得ても薩軍そのものが立ち枯れていては勝利とはいえないのではないか?
2.海上移動問題:海上移動に関して、政府軍、薩軍が対等に扱われている。薩軍が長崎に大軍を上陸させ、それを維持することが可能か?海上戦力を保持していた政府軍は八代以外にも自由に上陸できるのでは?

本作では、熊本城は勝利ポイントとして扱われ、上陸作戦についてはイベントとして差を付けるようになっている。


また、本作はカードにドミニオンシステム(カード購入→デッキへ組込)が採用されている。これは、コマンド誌100号の徳岡氏の指摘に対応したものという位置づけ。同じくデザイナーズノートには、

「通常のカード・ドリブン・システムのイベントは外部の物語(歴史)を無理矢理内側の物語(プレイイング)に挿入しているのでは?」と問題を提起しているのですが、デッキ構築システムでは、「プレイヤーが自分で意図したイベントをゲームに組み込むこともできる」と言えない事もないからです。

と書かれている。


こういうフィードバックは面白い。