音楽や映像、書籍など国内で流通する、全てのコンテンツ(作品)に共通のルールで番号(ID)を振って管理しようという構想を、俳優・音楽・出版・放送の各界などの26団体でつくる「デジタル時代の著作権協議会」がまとめた。24日に公表する。
http://www.asahi.com/national/update/0524/TKY201305230472.html
という記事が出ていたのだが、同協議会のページには、今のところ告知は出ていない。昨日のKindle Worldsの発表を受けて急遽リークしたというところなのだろう。(Amazonが色々やっているというのは、業界横繋がりで聞いていたはず。)
発想自体は、Ultra Violet
UltraVioletはDECE(Digital Entertainment Content Ecosystem)という団体が策定した、映像配信全体をカバーする仕組みだが、この中には誰がどんな映画を購入したか、といった購入履歴のデータベースを管理する機能があり、一度購入すると複数のネットワーク対応機器で楽しめる。そんな機能が加わっていることが注目点だった。
【本田雅一のAVTrends】“ポストBD”の本命? UltraVioletの理想と現実 - AV Watch
などと似たようなもので、誰でも考えるというか、どちらかというとUltraVioletにどう対応しようかという話なのじゃないかと思う。
これを「急遽リーク」だと思ったのは、
たとえば、一般の人が、インターネット上に流通する音楽や動画を切り張りして作成した映像作品を動画サイトで発表しようとすると、現状では、作曲家らの権利を管理している日本音楽著作権協会(JASRAC)のほか、歌手や俳優の団体などにそれぞれ申請して許可をとる必要がある。
http://www.asahi.com/national/update/0524/TKY201305230472.html
という文章と、同記事のページにある説明図が噛み合っていないから。この文章の部分は、Kindle Wolrds発表に合わせて急遽入れたようにしか見えないのです。> id:TakamoriTarou
まあ、Kindle Worldsが「二次創作者にとって」というところから話が始まり、こちらが「著作権者にとって」というところから話が始まるところは好対照だと思った。
ID管理を懸念する声が多い(まあ、JASRACとかに対して警戒から入るのは無理なからぬところではある)けれど、一人で複数IDとって使い分けるとか、アダルトコンテンツなんかはワンタイムIDなんかで対応するとかできるはずなので、そこはあまり心配はしていない。
ただ、とかく、この手の業界が出してくるものはユーザを泥棒予備軍扱いしているものが多い。ちゃんと使わせてくれるなら、構想自体に反対する理由はないので、早く正式発表してください。>デジタル時代の著作権協議会