5月29日に衆院に提出された児童ポルノ禁止法改定案の全文が、衆議院法制局のWebサイトで公開されている。法案そのものに加え、概要、要綱、新旧対比表、法案の経過を確認できる。
児童ポルノ禁止法改定案の全文、衆院サイトで公開 - ITmedia NEWS
ということで、ようやく公開された。
見にいってみると、最後に提案理由が書かれている。
理由
http://www.shugiin.go.jp/itdb_annai.nsf/html/statics/housei/pdf/183hou22an.pdf/$File/183hou22an.pdf
児童ポルノに係る行為の実情、児童の権利の擁護に関する国際的動向等に鑑み、児童ポルノをみだりに所持すること等を一般的に禁止するとともに、自己の性的好奇心を満たす目的での児童ポルノの所持等を処罰する罰則を設け、あわせて、インターネットの利用に係る事業者について児童ポルノの所持、提供等の行為の防止措置に関する規定を整備する等の必要がある。これが、この法律案を提出する理由である。
やはり、冒頭の「児童ポルノに関わる行為の実情」の部分と、その後の部分との繋がりがおかしい。
ましてや、これが創作物検閲を正当化するための「調査研究」とやらにお墨付きを与える理由にはまったくならない。（この手の調査が最初から結論ありきで動いたときに科学的批判が無視されるのは、原発の活断層問題を見ても分かるとおり。）
一応、地元の代議士さんには意見を送っておいた。（どちらかというと積極的規制派に近い先生なので、直接の効果は薄いかもしれない。本来狙うべきは、「なんとなく賛成」という気分の代議士さんである。）
