k-takahashi's blog

個人雑記用

SNSといじめ問題に対する高校での教育事例

http://www.ipsj.or.jp/magazine/9faeag0000005al5-att/5507.pdf に論文が掲載されているが、

何かのきっかけでSNSでの仲間外しという行為に至っていること,外された側の者へどんな影響があるか深く想像しないまま,仲間外しが実行されていることが問題である.
 こうした問題において,生徒自身の意識を変えるにはどんな方法が適切なのか

http://www.ipsj.or.jp/magazine/9faeag0000005al5-att/5507.pdf

ということで、ロールプレイング形式の授業となったそうだ。
分析などは論文を見て頂くとして、ロールプレイを教育目的で使うという点から興味深かったのが以下の部分。

当初,各グループでロールプレイングを行う予定であったが,架空のいじめが実際のいじめに繋がってしまったり,過去のいじめ被害経験をフラッシュバックしてしまったりする危険性を排除できないと判断し,学級の代表生徒たちによるロールプレイングを生徒全員で見るという形に変更した.これに際しては,代表生徒たちに事前指導を行ってから本番に臨んだ

http://www.ipsj.or.jp/magazine/9faeag0000005al5-att/5507.pdf

とかなり気を使って準備をしているところ。似たようなものに演劇形式があるが、ちょっと安易に使われた例を耳にしたことがあるので、こういう配慮は、特に学校のような逃げ出しにくい環境では大事なんだろう。


あと、

適切な時間設定やロールプレイングを失敗しないようにするためにはどうすればよいかについて,今後より改善を図りたいと考えている

http://www.ipsj.or.jp/magazine/9faeag0000005al5-att/5507.pdf

なんかは、ホビーゲーミングの観点からも関心のあるところ。