k-takahashi's blog

個人雑記用

Project Fi

Google が独自の携帯通信サービス Project Fi を正式に発表しました。長らくうわさが続いていた Project Fi はデバイスNexus シリーズがGoogleの考える理想のAndroid端末を目指すように、新しい通信サービスの形をGoogleみずから提供する試みです。
特徴は独自の基地局や回線に頼らず、複数の携帯キャリア(SprintとT-Mobile)のLTE網や既存のWiFiホットスポットを仮想的に一元化してシームレスに接続できること。GoogleではProject Fi を「ネットワークのネットワーク」と呼んでいます。
また契約プランに何年契約縛りや何々割りといった要素がなくシンプルなこと。国内無制限通話や無制限SMSなどを含む基本料金が20ドルと、LTEデータ1GBごとに10ドル

速報:Googleの独自携帯サービス Project Fi 発表。年契約縛りなし、複数社LTE網とWiFiを一元化 - Engadget 日本版

価格は、みおふぉんの

3GB、1600円
追加分は、100Mが200円

料金・仕様 | 音声通話機能付きSIM(みおふぉん) | IIJmio

とほぼ同レベル(細かい条件は違うので使い方次第といった感じ)。


ただ、

・複数のモバイルネットワークやWiFi網をリアルタイムに比較して、電波が強く速度が速いほうにシームレスに切り替え。
WiFi 接続とモバイルネットワーク接続を意識せず通話やSMS送受信ができ、WiFi通話中にネットワーク圏内を離れてもシームレスにモバイルネットワーク通信に切り替わる。

速報:Googleの独自携帯サービス Project Fi 発表。年契約縛りなし、複数社LTE網とWiFiを一元化 - Engadget 日本版

というのは技術的には凄いな。
将来的には、携帯電話会社がLAA(LTE-U)を使ってWiFiを潰しに来るだろうけれど、それでも複数キャリアをシームレスに切り替えるのは良い話だ。
なにより、料金が明確でユーザを拘束しようという意図がないのが良い。


技術的な理由からか今はNexus6限定だし、数百万数千万というユーザ数にスケールするのかなという疑問もあるけれど、今後はAndroidの標準になってくれるといいな。少なくともNexusでは標準にしてほしい。
是非、日本でも、とは思うが、まあ期待薄かな。

そして、同じ頃、日本の携帯電話会社は

SIMロック解除制限期間」として購入から6カ月間はSIMロックの解除が行えない

SIMロック解除義務化でドコモとKDDIが手続き方法を案内 - ケータイ Watch

中古で対象端末を購入し、店頭に持ち込んでSIMロックを解除する、といったことはできなくなる。

中古スマホ“持ち込みSIMロック解除”はどうなる? ドコモとKDDIで差 - ケータイ Watch

いわゆる「二年縛り」をめぐって、携帯3社は無料での解約に応じる期間を現在の1か月から2か月に延長すると発表
(中略)
2年契約のプランは、契約から25か月目の更新月以外に解約すると1万円前後の違約金が生じるほか、25か月目を過ぎると契約が自動更新されるなど、ユーザーを半ば拘束して他の携帯会社に乗り換えにくくすることに主眼を置いたプラン設計

『二年縛り』無料解約期間が2か月へ、携帯3社が今秋延長。更新月の前月にはメール告知 - Engadget 日本版

とユーザを縛る気満々の施策を発表。


昨年の総務省の「モバイル創成プラン」騒動のときに、携帯電話会社の商法が問題視されたのは記憶に新しいところ。あの手この手でユーザを縛り付けるやり方が批判されたけれど、結局、クーリングオフは拒否、SIMロックは上記のように怪しげな拘束を入れ、2年縛り自動延長も維持、ということで、事実上のゼロ回答。(ドコモに至っては一部改悪ですらある)


AppleSIMや上記のProject Fiの魅力を高めるという意味では、携帯電話会社は頑張っているということになるね。