- 作者: ドラえもんルーム
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2014/02/03
- メディア: 新書
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「第1章 歩んできた道」は、『まんが道』との違いが興味深い。藤本先生の御母堂についてはあまり触れられていなかったものな。
「まんが家を目指す人に」も面白い。これは、「藤子不二雄賞」への総評から抜粋したもので、次代のまんが家へのエールになっている。
個々の発言で興味深いものには、比較的古いもの(80年以前)が多かったかな。藤子先生の考え方の変遷みたいなものもあるので、時系列に並べ直したものがあってもいいのかもしれない。
70年代前半が藤本先生のスランプ期になる。ドラえもんがブレイクした70年代末期、コロコロが創刊された頃は児童マンガが滅亡の危機にあって、児童マンガ誌がなかったからコロコロを創刊し、児童まんが家がいなかったから藤子不二雄賞を作ったという経緯がある。賞が軌道に乗ってからのエールは上述の「まんが家を目指す人に」に書かれているが、その直前あたりはどんな感じだったのか、その辺は整理して知りたいところ。