k-takahashi's blog

個人雑記用

ニュートン 2017年11月号

なんか、自社広告が目立つなというのが第一印象。関連書籍なので不快感はないのだが、ちょっと読んでいると不思議な感覚。

短信

先日、対馬でカワウソが撮影されて話題になったがその解説が載っていた。
そもそもニホンカワウソとユーラシアカワウソの区別が微妙であることや、対馬にいたカワウソがニホンカワウソだったかどうかも微妙らしい。
個体が見つかればもちろん調査は進むが、新鮮な糞でも色々役に立つらしい。


もう一つ面白かったのが「光と光がぶつかる」。量子力学では光は量子で粒子の性質を持つ、その光子から電子と陽電子がまれに生成され、そのタイミングで別の光子がやってくれば光子は散乱される、という理屈らしい。
その現象がCERNLHCで観測された、という記事。

高次元

KK重力子のイラスト(p.31)が面白かった。高次元空間で振動している重力子だが、通常の重力子が質量ゼロなのに対し、KK重力子は重いらしい。

系外惑星

連載の1回目。奇妙な系外惑星をイラストで紹介。

マンタ

正面から広角レンズで口の中を撮った写真(p.112)が面白い。エイリアンである。

台風

観測と予測について書かれた記事。「アンサンブル予測」(初期値を誤差の範囲で様々に設定したセットを作り、そのセットごとにシミュレーションを実施すると結果のセットが得られる。そのセットをもとに予報を行う)、「ドボラック法」(衛星画像から雲のパターンを識別し、そのパターンから台風の諸パラメータを推定する)、などの解説。
あとは、ドロップゾンデを使った観測実験の概要紹介。

大野英男先生インタビュー

スピントロニクスの第一人者、東北大外の大野英男教授のインタビュー記事。
面倒な「薄くする」というのを思いついたきっかけが面白い。研究競争の中でひょんなことからみつけたことなのだそうだ。(発表後に他の大学の先生から「実は現象は見つけていたが、実験ミスだと思った」と言われたのだそうだ)