k-takahashi's blog

個人雑記用

ニュートン 2018年3月号

[rakuten:book:18943511:detail]
特集は「真空崩壊」。阪大の橋本先生が有名だけれど、ヒッグス粒子の質量が予想より小さかったことから、現在の真空よりもエネルギガー低い真空が存在する可能性がでてきて、そうすると現在の真空がそちらの真空に変化する可能性が出てくる。そして、もしその変化が本当に起こると、そこから「真の真空」が爆発的に膨張していく。「真の真空」の物理学は現在の宇宙の物理学と変わってくるので、現在の宇宙は壊れてしまうことになる。
変化する確率が、また想定によって様々なのも訳分からない話なのだが、既に真空崩壊が起きているかもしれないとか、真の真空が無数に存在するかも知れないとか、相変わらず宇宙論てのは無茶苦茶で面白い。


シュレーディンガーの猫の話。
幾つかの解釈を紹介し、その違いを表にまとめてあるのが面白い。コペンハーゲン解釈が主流だけれど、多世界解釈は実は使いやすいとか、隠れた変数理論やGRW理論は、量子力学自体をいじらないといけないとか。
ここで、最近話題の量子コンピュータ。「ネコをシュレーディンガーのネコ状態にするのが難しい」とかさらりと。


アレルギーの記事が2つ。仕組みと食物アレルギーの記事の2つ。腸内の免疫寛容の仕組み(制御性T細胞化)が2つの話題を繋いでる。
この制御性T細胞を増やそうというのが「食べて治す」の考え方だが、まだ治療法としては未確立で、ましてや素人療法は厳禁。


写真は、ジュノーの木星の写真と仔魚・稚魚の写真が面白い。