k-takahashi's blog

個人雑記用

雲南省スー族におけるVR技術の使用例

このたびSF大会にて発表された第49回星雲賞【日本短編部門】を見事受賞。2017年の短篇SFベストに輝いた、柴田勝家雲南省スー族におけるVR技術の使用例」の電子書籍オリジナル版を配信いたしました!

https://www.hayakawabooks.com/n/n2e808a86fb84

こちらは、星雲賞受賞合わせで電子版をリリース。

彼らは生まれてから死ぬまで、VR世界のなかで暮らすという――西洋文明側の視点から記録されていく、少数民族スー族の自治区の奇妙にして荘厳なる風習とは? VR技術がいかにしてこれからの人と世界を変えていくかを問う必読の想像力が、電子書籍オリジナルで登場!

中国ということで当然「邯鄲の夢」の話題も出てくる。出産や葬儀はどうするのか、という当然の疑問にも興味深い説明で答える。
「端童」という、スー族世界とこちら側の橋渡しをする役割の人が出てくる。ほとんどが外部からスー族に嫁いだ者達なのだが、この設定を通じて一段メタな「現実認識とは」という持ってくるところが面白い。


笑えたのはボーナストラックの『VRゲームの衝撃的体験ルポ「星の光の向こう側」』。
デレステVR版の体験レポという体裁だけど、楽しそう。

SF作家歴よりもP歴の方がちょっと長いワシ(No.279)

そうだねえ。
アイドルのライブというという非日常空間を現実に持ってくるってどういうことなんだろうな、などと考えながら。