ど田舎うまれ、ポケモンGOをつくる (ShoPro books)
- 作者: 野村達雄
- 出版社/メーカー: 小学館集英社プロダクション
- 発売日: 2017/07/19
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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たしか、野村ディレクターって結構若い人だよなあ、田舎といっても・・と思っていたのだが、中国黒竜江省出身と聞いて納得。今からは想像しにくいが、30年前の中国黒竜江省の農村部なら、それはたしかに田舎だ。信号機すらなかった、白黒テレビはあった、というのだから、高度成長期の日本の地方農村ぐらいのイメージだろうか。
1995年10月に両親共々来日(後に帰化)している。コンピュータゲーム視点だと、日本では初代プレステが出た頃だが、友人宅でスーファミで遊んだのが最初で、古いファミコンを譲って貰って遊んでいたそうだ。
コンピュータに興味を持ち、自分でいじくりだし、大学でも色々やり、グーグルにインターン経由で入社、翌年「グーグルマップ8ビット」をリリース、この後の話はよく知られている通り。
中国の田舎出身で中学生あたりまでは今の日本の若者とはだいぶ違うけれど、その後の部分はコンピュータオタク路線まっしぐら。
軽く読める自叙伝で、元気が貰える一冊。
「頑張り次第で人生がよくなっていくこと」(p.30)
「しっかり勉強さえすれば誰でもいい大学通うことができます」(p.78)
とか、本人の実感なんだけど、こういう世界でなくちゃいけないよね。