特集は「架空幻想都市」。移動都市とか二重都市とかいったSF的ギミックよりは、不気味さとかが中心のラインナップ。
『罅穴と夜想曲』(ウィリアム・ミークル)や『そして彼女の眼の中で、都市は水没し』(カイラ・リー・ウォード)が都市と音楽という同じ組み合わせで異なる味わいがあって面白かった。
『暗夜庭苑』(マーク・サミュエルズ)は、デジタルデバイス文体というものらしい。訳者後書きを読んで、元が横書きだったと想像すると、色々腑に落ちた。
『カルカッソンヌ』(ロード・ダンセイニ)は、王と戦士達がこの都を求めて旅する物語。ゲームで有名なカルカソンヌだが、この小説のプロットに合わせたカルカソンヌも作れそうだ