物理学者の思考法というか、癖みたいなものを面白可笑しく紹介する一冊。いわゆる「理系あるある」。常識人の奥さんを起点にするエピソードが多いかな。色々なネタを楽しく紹介している。
橋本先生の経歴も踏まえての面白い指摘が
僕の経験では、高校の科目と大学の専攻は少しずつずれている。高校数学は大学では物理、高校物理は大学では化学、そして高校化学は大学では生物、といった具合だ(pp.86-87)
読んでいて吹き出したのが、「単純化のため、ニンニクを球だと仮定しよう」(p.185)。よく物理学者ネタに「牛を球と仮定する」というのがあるが、ニンニクでもやるんだなあ、と。
もちろん、「これが面白いネタ」と分かっている部分を分かりやすく書いているのであって、本当にヤバイ理論物理学者脳の話はまた別のところで語られるのであろう。