k-takahashi's blog

個人雑記用

ニュートン 2023年2月号

 

特集の1つ目が「バイアスの心理学」。教科書等でよくみるバイアスを一つ一つ解説している。確証バイアス、バーナム効果、生存者バイアス、後知恵バイアス、皮肉過程理論、正常性バイアス現状維持バイアス、サンクコスト効果、ゼロサムバイアス、二分法の誤謬、希少性バイアス、ステレオタイプ、外集団同質性バイアス、同調バイアス、バンドワゴン効果公正世界仮説、システム正当化理論、行為者・観察者バイアス、スポットライト効果、透明性の錯覚、などなど。こういうのは知っておいて時折振り返るのが大事。

 

もう一つの特集が「ゼロからわかる分子生物学」。最初がPCR法で次がmRNAという辺りが今風。その後細胞の解説、セントラルドグマエピジェネティクスと続く。

 

余剰次元」の話があり、微小重力測定の解説がある。0.1ミリメートルまでは逆二乗則が確認できていて、現在、0.01ミリメートルの実験が行われている。

 

「生殖医療の未来」では、人工配偶子の研究状況(マウスとヒト)、研究の三段階(卵子精子をつくる、受精卵をつくる、子どもを産む)、目的(遺伝疾患治療、不妊治療、病気に強い子ども、特別な容姿や能力を持つ子ども)など状況は課題を整理している。それこそバイアスの特集に出てきた話がもろに影響するので気を使って書いている。

 

暗号資産の記事では、PoSが貧富の差の拡大に繋がるリスクをきちんと指摘していたのがよい。

 

短信だと、トンガ噴火の噴煙が成層圏を越えて57キロまで達していたというのが面白かった。これはトンガの噴火が大きかったというのもあるが、従来観測技術が不充分だった可能性もある。