k-takahashi's blog

個人雑記用

ニュートン4月号

 特集はイオン。イオン液体(常温で水に溶かさなくても、イオンとして存在する液体)というものがあるのは知らなかったし、それがリチウムイオン電池の安全性向上に使えそうだ、というのも知らなかった。どういうものか詳しく書かれていなかったのが残念。


 お約束の「マイナスイオンとは?」「アルカリイオン水とは?」という質問も載っているが、まずは「学術用語ではない」ことが明記されている。ついでに「除菌イオン」「プラズマクラスターイオン」も商業的な言葉であって学術用語ではないと書いてある。効能などについては、「わかりません」という穏当な表現にとどめてある。


 カラスの知能の記事もある。90ページに、スズメ、ニワトリ、カモ、ハシブトガラスの脳の写真が載っている。カラスは嗅球がほとんどないかわりに、大脳が大きいのがよく分かる。一方で視覚とその処理能力は高いようで、顔写真をプリントした容器を使った実験(中に餌を入れておく)では、人間の顔の特定精度は70〜100%ほどもあるらしい。
 この視覚能力の高さ(嗅覚の弱さ)を逆手にとって、人間にとっては半透明だがカラスには不透明なゴミ袋というのが開発されている。嗅覚が弱いから、これでカラスによるゴミ漁りが防げるのだそうだ。