- 作者: 斎藤孝
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2004/04/01
- メディア: 文庫
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それで、読んでみたわけですが、言い方とかツールはともかくとして、内容の重要な部分は、http://www.itmedia.co.jp/bizid/articles/0610/24/news008.html の連載で語られている会議の効率アップ術と同じに思えた。勿論、IT活用を前提とした連載と通常の人達を対象にした本書とでは細かい部分は同じではない。しかし、何が問題でどう解決していくべきかという部分は思ったより共通部分が多い。
例えば連載で「議事録ドリブン」として紹介されている方法だが、この座り方は本書で言うところのポジショニングとほとんど同じ。本書の後半のマッピングは、マインドマップそのものだし。適正人数という考え方やアジェンダ(準備)の重要性なども。
本書にしかなくて面白いな、と思ったのは、男女を混ぜた方が活性化されるという部分が一つ。
もう一つは、著者の齋藤孝氏の持論の一つである「三色方式」を会議の発言整理に取り入れるという部分。
「三色方式」は本を読むときに、
- 客観的に「まあ大事」な所に青
- 客観的に「最重要」な所に赤
- 客観性とは関係なく、感覚的・主観的に面白いと感じたところを緑
で塗り分けるというもの。これを会議の発言を聞く・話すシーンに流用することで、発言のチェンジペースを確認しつつコントロールしたり、無駄な発言にいちいち腹を立てたりするのを防いだりできるというアイディア。これは旨いと思った。
安いし、さくっと読めるのでとりあえず買ってしまい、会社の机の上にでも置いておくのはどうだろうか。
ただ、初版の出たのが2002年秋なので仕方がない部分もありますが、サッカー、サッカーとちょっと鬱陶しい。これは、文庫化の時にばっさり切って欲しかった。