k-takahashi's blog

個人雑記用

昭和のロケット屋さん

昭和のロケット屋さん (Talking Loftシリーズ)

昭和のロケット屋さん (Talking Loftシリーズ)

 ロフトで開催されている「ロケットまつり」の中から、430機以上のロケットを打ち上げた「ロケット班長」林紀幸氏、ペンシル・ベビー・カッパの設計を行った垣見恒夫氏の語りを編集して一冊にまとめたもの。簡単に言えば、「裏話総集編」みたいなもの。あれもこれもと様々なエピソードが紹介されている。多分、実際のロフトではもっと危ない話も出ていたのだろう。


 もちろん、人の記憶は不確かなものなわけで、裏が取れない話は割り引いて聞く必要がある(技術的なエピソードはともかく、誰が何を言って何をして、とかいうのは正直鵜呑みにはできない。などというのは、松浦晋也氏あたりはよく御存知のはず。どこかでまとめてくれるのを期待してます>松浦先生)が、多少の脚色込みで、「空気・雰囲気を伝える」ということで。読んでいて面白いですし。 ただ、なんどか人が死んでも不思議のない事態というのは起こっていたのは事実なのだろう。それが、良かったのか悪かったのかはにわかには判断できないけれど。


 エピソード集以外の話題となると、普通の話がほとんど。本書は、あくまで現場の人が語る面白集なんですよ。本書に手を出すような人なら他にも本は読んでいるだろうから、その辺は問題なし。「どうしようかな?」と思ったような人は素直に買いましょう。笑えますよ。