大江戸RPG アヤカシ (ログインテーブルトークRPGシリーズ)
- 作者: 鈴木銀一郎,小林正親
- 出版社/メーカー: エンターブレイン
- 発売日: 2008/08/29
- メディア: 大型本
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なにより、江戸時代を舞台に遊ぶための資料として良くできている。(「花の大江戸案内」「大江戸職業絵巻」)ここだけ流用して、江戸時代を背景にクトゥルフで遊ぶということも可能だと思う。
本ゲーム自体は、「妖怪退治」がメインなので、「発端、調査、戦闘」という流れが基本。システムもそこを前提にしているため、戦闘の比重が大きめになっている。
そして、それを前提にしているので、シナリオの基本フォーマットも「戯作シート」という形で明確に提供されている。このシートには、
- 「怪異の序幕」
- 「転寝師の日常」
- 「アヤカシ祓いの依頼」
- 「情報収集」
- 「アヤカシとの第一の戦闘」
- 「明らかになる事実」
- 「アヤカシとの対決」
- 「異界の現出」
- 「アヤカシとの最後の戦闘」
- 「物語の終わりと結末」
という流れと、それぞれに必要になる項目が明示されており、そこに項目を当てはめていけばシナリオの概要は完成させることができる。そして、フォーマットが明確ゆえに、ランダムチャートを適用することも容易となり、さらにGMの負担を減らすことができる。付属シナリオも、このフォーマットに則っており、それを補足するように本文が書かれている。この「戯作シート」が本書の読み所の一つ。
オフィシャルページは http://ayakashi.edo-jidai.com/ 。 戯作シートもここで公開されているので、まずそれを見て、興味を持ったら本書の方も是非どうぞ。
シナリオ集とか、追加ランダムチャートとかが早期にほしいところ。